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2011・エディンバラ動物園訪問記〜その1〜「北都の夏は雨また雨…」

2011 年 10 月 11 日 火曜日

スコットランド王国の首都エディンバラ。旧市街に聳えたつエディンバラ城の足下にエディンバラ駅があります。ちょっと前に「さあ┐(‘〜`;)┌これはどこでしょう?」でとりあげましたから、駅構内に大々的に掲示されている「動物園バナー:キングペンギンバージョン」は、すでによくご存知ですね!

エディンバラ動物園のペンギンたちは、この北の王国を訪れる観光客を、その駅頭で大歓迎しているのです。まあ、この北の都の重要な観光名所でもあるんですね。

この古都には、いろいろな思い出があります。かなりかなりかなり昔、エディンバラ大学に留学していました。大学の図書館や史料室に入り浸って、連日「17世紀の史料調査」をしたり、古(中世〜近世)英語に関する専門的語学指導を受けたりしていたのです。当時、指導教授から「日本語禁止令」が出ていたので、他の日本人留学生からは「香港からきた中国人留学生」だと思われていました。ちなみに…、私の専門は「近世ヨーロッパ史」なんですよ、ホントは!

休日には、古本屋や古美術店、博物館や美術館、動物園めぐりをしていました。もう何十年も昔の話なので、エディンバラ動物園自体も、ペンギン展示も、有名な「ペンギンパレード」も、ずいぶん様変わりしたなあ〜(~_~;)なああんて…、センチメンタルジャーニー気分でいたのですが…。

ホンッとに久しぶりだったので、8月のエディンバラがどんなことになるか、ちょっと忘れてました。油断してたんですね。

いやあ〜、いい季節なんですよ!基本的には…。明るい時間帯が長あああ〜いので、1日が有効につかえます。逆に、エディンバラの冬は、留学生を落ち込ませる特効薬みたいな季節なんですね。次々に心が折れてしまう学生が発生する「恐怖の冬」に比べれば、8月は明るくウキウキした最高のシーズンです。

オマケに、世界的に有名な「エディンバラフェスティバル」が開催されますから、イギリス国内はもちろん、ヨーロッパ中、北アメリカからも、観光客がワンサカ押し寄せて、町中が文字通り「お祭り騒ぎ」に包まれます。ま…、それはいいんですが…。

実は、8月は「冷たい雨の季節」でもあるんです。シトシト降ることもあるし、ドザア〜っと激しく降ることも。エディンバラ城からの眺めが暗いのは、そんなわけなんです。気温は、だいたい20℃前後、悪くすると最高気温が16〜18℃ということも珍しくない。暑い地中海から来た観光客の中には、冬用のセーターやコートを着込む人も普通に見かけます。

エディンバラ城からの眺め

ただし、湿度は低い。カラッとしてます。この夏場の低温と乾燥があればこそ、一年中キングやジェンツー、イワトビといった亜南極種を大量に屋外展示できるわけです。エディンバラ動物園が「世界的に有名なペンギン動物園」になれたのは、単なる偶然ではなく、こういう環境的な要因があったればこそ、というわけです。

そんなわけで…、申し訳ございませんが、写真はどれもみな、暗くなってますので、どうぞお許し下さい!

さて、道路沿いにそそりたつ巨大な「ペンギン看板」をながめながら、エントランスホールに入ると…、そこにはジェンツーの看板が!これは、この時ロードショー公開されていた映画『ポッパーさんのペンギン』の宣伝用。

道路沿いにそそりたつ巨大な「ペンギン看板」 エディンバラ動物園エントランス エディンバラ動物園エントランス エディンバラ動物園エントランス 映画『ポッパーさんのペンギン』の宣伝用看板

さらに奥には、明るい雰囲気のオープンデスクがあり、ここでチケットを買います。エディンバラ動物園の経営主体は「スコットランド王立動物学協会」。協会は1909年創立。その4年後の1913年7月、動物園がオープンしました。だから…、再来年、エディンバラ動物園は開園百周年を迎えるんですね!!

動物園の「ミッション」は、「生きた動物の展示を通じて来園者の心を動かし奮いたて、その情熱で絶滅の危機にある動物種やその生息地の保全を推進する」こと!!したがって、「保全・教育・研究」の一体的かつ有機的実現を、最大の課題に据えています。

入園料金にはいくつかの選択肢があり、一定額の「保全のための寄付金」を上乗せした料金もあります。もちろん!私たちは、「寄付金付入園料」を選択しました!

さあ!ペンギンプールを目指そう!!…、しかし、これがちょっと大変!!その理由は次回!

園内マップ 園内マップ

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