AFPより、エンペラーペンギンの個体数減少に関する情報が発表されました。
AFPによれば、イギリスの科学誌ネイチャー・コミュニケーションズ『Earth & Environment』誌上に、英国南極局(BAS)を中心とする研究者グループによる論文が発表されたとのことです。
グループは、南極半島、ウェッデル海、ベリングスハウゼン海に位置するエンペラーペンギンのコロニー16ヵ所の個体数変動を15年間にわたって確認したところ、エンペラーペンギンの総個体数が22%減少していたとしています。
2025年現在、南極には合計45ヵ所以上のエンペラーペンギンのコロニーがあることが確認されていますので、今回の研究結果は、その約1/3強のコロニーについてのデータということになります。
実は、南極では、ほぼ毎年といっても良いくらいのペースで、新しい(未発見の)エンペラーペンギンのコロニーが見つかっています。従って、南極全体のエンペラーペンギンの総個体数は、増加しています。しかし、以前から確認されているコロニーについて継続確認していくと、「コロニー単位での個体数」は減少していることが少なくありませんでした。ということは、「総個体数の増加」はあくまでも「見かけ上のこと」で、実際にはエンペラーペンギンの個体数は「減少傾向にある」と考える専門家が増えているのです。
今回の「研究結果」は、まさにその予測を裏付けるデータとして、今後、注目され、議論を呼ぶものと思われます。
報道の詳細につきましては、以下のAFP記事をご覧下さい。
https://news.yahoo.co.jp/articles/1b9ead913bcae6a00e67f5a95923f5a3092f747f