「レナ号事件」関連情報(^o^)/

2011 年 10 月 13 日 木曜日

ニュージーランドのオタゴ大学で、長年研究をしていらっしゃる私の友人=沼田博士が、現在帰国していらっしゃいます。
今回の「レナ号事件」について情報提供のお力添えをお願いしたところ、現在の状況(10月13日朝時点)について、以下のように概況をまとめて下さいました。

まずは、いただいたメールを以下に引用致します。

「◇「レナ号事故」は現地今朝(2011年10月13日朝)の時点でNZ海上保安庁のチームが調査に出る予定で、天候など状況次第では乗船してオイルの汲み出し、エンジン始動など試みたいそうです。
船体のひび割れは上部で幅1メートルほどもあり、船がまっぷたつに割れるのも時間の問題と言われています。近くのパパモアビーチには黒々したオイルの波が寄せているそうです。」

ニュースソースは、「nzherald.co.nz」とのことです。

これ以外に、既報の英字ニュースから拾いあげた情報を以下に箇条書き(1〜6)で加えます。

  • 1,10日時点で判明したところでは、事故をおこしたリベリア船籍のコンテナ船「レナ号」には、1700トンの燃料用重油と200トンのディーゼルオイルが積載されている。
  • 2,レナ号が搭載している1300個の大型コンテナのうち4つには、水に反応する「可燃性シリコン」が入っているので、これが水没すると極めて危険である。
  • 3,レナ号の座礁・沈没地点は、タウランガ港からわずか22kmほどしか離れていない。
  • 4,燃料用重油が漂着している汚染海岸は、ますます拡大しており、海岸汚染への対応も急務である。
  • 5,汚染海域・地域の野生生物の救護活動には、WWFニュージーランドはじめ多くの団体、個人があたっているが、ニュージーランド国防軍の兵士300名が、オーストラリアやイギリス、オランダからかけつけた専門家たちと共に、救護活動にあたっている。
  • 6,ニュージーランド政府当局は、漂着した重油などに触らないよう注意を呼びかけている。一方、モン・マウンガヌイビーチでは、地元のボランティアと共に汚染海岸浄化活動を手伝う旅行者もいる。

いずれにしても、重油などの漂着物には、人間にとって極めて有害な化学物質が多く含まれていますので、絶対に素手で触らないようご注意下さい!また、この海域には、コガタペンギンを含む85種の海鳥が生息しており、各々救護には特殊な注意や技術を必要としますので、現地で救護ボランティアとして活動される場合は、必ず専門家のアドバイスを受けて下さい!

ではまた、新たな情報が入り次第、ご報告致します。

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