8月24・25日の朝日新聞紙面に現れたペンギンたちです(^○^)!!

2012 年 8 月 26 日 日曜日

8月24・25日の朝日新聞紙面に現れたペンギンたち 8月24・25日の朝日新聞紙面に現れたペンギンたち 8月24・25日の朝日新聞紙面に現れたペンギンたち

「ペンギンの世界も家出する不満(長野県・金井紀)」の詠み手が長野県の方だ…というところがポイントですね(~_~;)(汗)!!

あるマスコミから取材を受けたのですが…、須坂市動物園の若いフンボルトペンギン(孵化後約3ヶ月だとのことです)は、すでに3回脱出と回収を繰り返しているとのことです。また、脱出は穴を掘ったり柵の隙間をくぐり抜けたのではなく、石などの足場になるものの上をぴょんぴょんと二三回跳び上がりながら外に出た…という目撃談もあるようです。いずれにしても、ペンギンの脱出事件がもう少し減るといいな…(~_~;)(汗)!?…と思います。

あるテレビディレクターの方から「フンボルトペンギンって脱出能力というか脱出志向が強いんでしょうか?」という質問を受けました。誤解が広がるといけないので、簡単にご説明致しましょう(^○^)!!

結論からいうと「フンボルトペンギンが高い脱出能力や脱出志向をもっているということはない」ということになります。それはなぜか?…まず、日本には、現在100ヵ所以上の施設で2000羽以上のフンボルトペンギンが飼育・展示されています。これは、日本国内で飼育・展示されている全てのペンギンの過半数にあたります。だから、「脱出事件の主役がフンボルトペンギンである蓋然性は最初から高い」ということになります。

次に、フンボルトペンギンは温帯のペンギンですから、一年中屋外の施設で飼育・展示されていることが圧倒的に多いのです。極地性ペンギンの多くは、一年中完全に封鎖された屋内施設で飼育されていますから、どんなにジャンプ力や走力があっても脱出することは、ほぼ100%不可能です。だから…、温帯のペンギンたちは「もともと脱出率が高い」といえるでしょう。

ただし…、過去の事例で言えば、イワトビペンギンは例外で、飼育するサイドの予想をはるかに超える跳躍力を発揮して、「こんなとこをどうやって登ったの!?」とビックリするくらいの岩場と壁を超えて脱出したことがあります。

最後に、これは繰り返し述べてきたことですが、「ペンギンは結果的に外に出てしまった」のであって、最初から意図して「脱走しよう」とはしていない、という点が重要です。その証拠の1つが、最近「脱出した個体のほとんどは若鳥であった」という点です。若鳥は好奇心が強く、しかも活発に飼育環境を隅々まで探索して回るのです。その過程で、たまたま「脱出経路」を発見して「出てしまう」アクシデントが起きるのです。

というわけで…、ペンギンの脱出をいたずらに楽しまず、はやしたてず、飼育スタッフの皆様のご心労を思いながら、今後の飼育施設の改修・向上を期待したいと思います(^○^)!!

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