大震災後、3カ月を経過して思うこと。

2011 年 6 月 11 日 土曜日

いよいよ本格的な梅雨に入りましたが、被災地の皆様、いかがお過ごしでしょうか?

台風も含め、地震で地盤が緩んでいる地域や、津波被害と地盤沈下で浸水の恐れがある地域の皆様、くれぐれもお気をつけ下さい!

今朝のニュースにもありましたが、「震災後の復旧・復興のペースが遅い=迅速でない」と感じていらっしゃる方々が77%以上にものぼるとのことです。以前(震災直後=詳しくはこのサイトの記録をご確認下さい)から繰り返し主張しておりますが、被災地、被災者への支援は、刻一刻変化する現状を敏感に吸収・理解して、迅速果敢に実施されなければなりません。

小さな失敗を怖れて、躊躇している内に、助けられるものも救えず、失わなくてよいものまで失うことになるからです。現に、この3カ月間というもの、私たちは、その実例をいやというほど見せつけられてきました。

ネガティブな話をいつまでもグズグズと続けたくはないのですが、大事なことだと思うので、もう少しだけ、お許し下さい。

例えば、「なかなか東北を経済的に支援しようという市民の動きが見られない」という声を、よく聞きます。政府や政治家からは「もっと民間から積極的に被災地を支援する動きが出なければならない」等という意見が出ることもあります。このサイトをご覧の皆様だけでなく、おそらく普通の生活をしている一般市民はお気づきだと思いますが、我々庶民は、この3カ月間、精一杯自分のできる支援を必死に考え、自分なりに実行してきています!!

被災者の皆様ご自身が、その先頭をきって闘ってこられたことは、ほとんどの国民がよくわかっているのです。また、今後長く続くであろう耐乏生活に備えて、基本的な人生設計を、大きく変更せざるを得なかった方々がどんなにたくさんいらっしゃるか、見当もつかないほどです。

その現状を、つまり、今回のような未曾有の大災害にあっても、有効で大きな救いの手は、3カ月経っても、ほとんど被災者に差し伸べられないという事実を、実例を、日本人全体がリアルに目撃してしまったのです。

全ての日本人が、各々の立場で、今、何らかの言うに言われぬ大きな不安を抱えているのです。だから、なかなか簡単には自分のお金を遣わないのです。遠出や極端な出費を避け、自分と家族とを守るため、耐乏生活モードに入らざるを得ないのは、当然です!!

貴族化して、庶民感覚を喪失した「偉い政治家の皆様」が、どんなにやっきになって「金を遣え」と叫んでも、「そうはいかない!」というのが、市民サイドの現実なんです。

とはいえ…、ジッと閉じこもっていても、やはり事態は打開できません!小さな力ですが、少しでも多くの志を同じくする人々が手を携え、知恵を出しあって、この大問題に取り組んでいきましょう!!

今回は、私が自分で嫌いな「抽象論」に終始してしまいました。反省しております!

次回は、「募金の中間報告」を含め、現在までに実施してきた様々な活動の途中経過を概観したいと思います。

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