東北地方太平洋沖地震安否情報〜その24〜

2011 年 3 月 22 日 火曜日

被災地の皆様、体調はいかがでしょうか?引続き厳しい状況がなかなか改善されないこととは存じますが、様々な立場の方々の懸命なご努力により、少しずつ復旧作業や支援活動が効果をあげてきている、という報道もあります。
どうか、お体に十分お気をつけいただき、もうひとふんばりして下さいますよう、何卒よろしくお願い申し上げます!

さて、今日はまず、草野さんからのメールをご紹介致します。
草野さんご一家の毎日も、少しずつ改善されてきているようですが、まだまだ「復旧した」とは言えない厳しさが残っているようです。

まずは、以下の引用をお読み下さい。:(以下、草野さんからのメールを引用致します):

今日、マリンピアクラブの中山さんから電話がありました。ご家族とも無事です。
でも、お父様の会社に津波が到達して、車は流されてしまったそうです。。。
今は登米市にあるご実家にいるそうです。

震災から11日が経ちました。

昨日から水道が復旧しました。
色が付いていて飲用できませんがはじめてお湯のお風呂に入りました。お恥ずかしいですが、すごいアカの層で…びっくりしています。
今日は津波で家が浸水したご家庭にお風呂と洗濯の声かけをしていました。

震災11日目の心配事は自宅にいながら、ガソリンがなく、健康などの問題で、給水にもいけず、また物資を買いに行くこともできない人が、自宅難民になっていないかです。

あまりに被害が大きくて、町内会も機能できていないところがあります。
家があって命もあったのに、避難所にいけない…という声が多く、特にご高齢の方が心配です。
二次的災害を近所から防げるように声かけしています。

あと、情報交換はすべて携帯メールでやりとりしています。
特に避難所にいる人は、携帯電話で話しをすると充電がすぐになくなったり、近くで休んでいる人への気づかいがあります。

あと、ほとんどの人がじっとしていません。生きるために動いています。
電話だと動きがとまってしまいますが、携帯のメール機能は時間のある時に読んで返信できるので本当に便利です。

宅急便が営業をはじめました。とても嬉しいです。

関西の両親が「無洗米」「強力粉(ホームベーカリーでパンを焼く)」「レトルトカレー(子供も大人も食べる甘口)」「マカロニ」「シーチキン缶(どんな料理にも使える)」「フルーツ缶(どうしてもビタミン不足になってしまう)」「とろろ昆布(汁物などに手軽に使える。結構おなかが満足になる)」などを送ってくれたそうです。

でも、受け取り先が限定されていて、岩沼市だと名取市の増田中までなので15キロくらい。
ガソリンの補充ができたら、車で荷物をうけとりにいきたいです。
せっかく送ってくれたから、痛むものが入っていないと良いのですが。。。

郵便局は車やバイクをよくみかけます。私にも奈良からお手紙が届きました。お手紙、すごく嬉しいです。

他に、あると助かる物資を思いつくまま記述します。

避難している場所や自宅・ご家族の状況、電気・ガス・水道の復旧具合で必要なものが変わります。
また1日たつと、がらっと状況が変わります。

○電池(または充電器と充電池)
○ラジオ(落として壊れたり、家族に1個だったりします。できればAM FM両方入るもの。地方FMラジオは地元の情報、AMは余震や津波など、震災全体を確認するのに使います。)
○ラジオ用イヤホン(周りへの気づかい)
○サランラップ大(ドーナツなど(キノコなども)包装なしでもらいます。ラップに包んでおけば、翌朝の朝食にもできます)
○ポケットティッシュ(水がないところは、顔や体、食器をふいたりできます。ボックスティッシュは家族1箱つかっているので、持ち運びしずらいです。ポケットティッシュをぬらして、ラップに包めば、お手拭きにもなります)
○カップラーメン(これは一番人気。でも喉が渇きます)
○紙コップ
○紙皿
○割り箸(お弁当1つに割り箸1つ。でも家族で分けて食べたりします)
○カップスープ
○持ち運びしやすいポリタンク(あるものは壊れたり、給水場ではペットボトルだと給水に時間がかかります。持ち運びも不安定です。)
○ミネラル水(給水をいれるポリタンクのにおいなど、子供たちは気になる様子。子供たちの水分摂取量が気になります)
○おかし(甘さがあると子供は喜びます)
○ちらし寿司の素(冷蔵庫がなくても、一回ごはんを炊いたあと、長持ちします。)
○カステラ(保存がきくし、甘いのでとても嬉しい)
○ゴム手袋
○軍手
○タオル
○真空パックのうどんなどです。

まもなく小学校4年生になる娘が、なんとか買えたお米を、給水所でもらったお水でといで、ぬか入りの水をバケツにうつしながら、ご飯をたいてくれました。

節食を心がけることも、家族と家が残った私たちにできることの1つだと思って、おかゆに近いご飯を続けて食べていました。
「ごはん、大事にたべなくちゃ。。。」と思う気持ちもあったけど、はらぺこ青虫になって我慢している娘が、大胆につくった『ごま塩おにぎり』、おいしかったです。本当においしかった。
花粉症の薬がなくて、鼻水が落ちているかも。。。でもおいしかった。

ごま塩おにぎり

草野さん、お疲れのところを、貴重なメールを、本当にありがとうございました!

被災地の皆様を支援されようとお考えの皆様。様々な情報が入り乱れて流されていますが、どうか、被災地の方々の新たなご負担にならない支援の形を、工夫して下さい!
草野さんのメールからは、そのための重要なヒントがたくさん読みとれると思います。

皆様の、ご理解とご協力を、何卒よろしくお願い申し上げます!

ペンギン会議・マリンピアクラブ 上田ー生

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