新聞書評〜その1〜

2010 年 3 月 24 日 水曜日

今回は、まず、『ペンギンは歴史にもクチバシをはさむ』(岩波書店、2006年2月22日刊)についての新聞書評を時系列に沿って、ご紹介致します。なお、共同通信社による配信記事の場合は、記事・内容が同じですので、その場合は、新聞名と日付のみ記します。

ペンギンは歴史にもクチバシをはさむ

◇2006年3月5日朝刊
日本経済新聞
「愛らしい姿で親しまれているペンギン。その史料を三十年以上集めてきた愛好家が、豊富な図版も盛り込みながら数千年にわたる人間とのかかわり合いの歴史をまとめた。
 〜中略〜
あまり重要視されず記録が残りにくかった、野生動物に向き合う人間の姿を振り返ろうとした労作だ。」

◇2006年3月19日朝刊
福井新聞
「タイトル:人間との交流の歴史追う
(本文):この本のテーマは、ペンギンと人間との関係の歴史である。著者も指摘しているように、ペンギンについて書かれた本は数多くあっても、人間との関係に焦点を絞った本は案外少ない。これは当然かもしれない。何しろ、ペンギンと人間との付き合いは数千年以上にわたるのだから、通史を書くといっても、容易でないことは誰でも予想できる。仮にペンギンという生き物を人間がはっきり意識し始めた数百年前に視野を限ったとしても、史料に当たって歴史的な見通しを付けるとなれば大変な作業になる。著者はこの本で、それを見事に成し遂げた。
 〜中略〜
ペンギン語源論争やペンギン文学、日本でのペンギン・イメージの形成など、ペンギン百科的な要素も盛り込みながら、ペンギンと人間の交流の歴史を追った異色の文化史だ。
武秀樹・書評家」

◇2006年3月13日
公明新聞
「タイトル:人間とペンギンのかかわりの歴史たどる
(本文):〜前略〜 商品名や歌のタイトルなどにも多用されるペンギンと人間との関係の歴史を丹念にたどったのがほんし。
 〜中略〜
著者はペンギン愛好家として30年以上、資料を集めてきたといい、多くの図版を盛り込み、解説している。
 〜後略〜」

◇2006年3月24日
デーリー東北
内容は福井新聞と同じ、武秀樹氏のもの

◇2006年3月25日
岩手日報
「動物園で見るペンギンは何ともカワイイ。『ペンギン図鑑』を著し、『ペンギン大百科』を訳した高校教諭の著者が、ペンギンに関する博識ぶりを発揮し、断片的な情報を歴史叙述として整理したのが本書。
 〜中略〜
ペンギンの貴重な図版を楽しみながら読み進めるうちに、野生動物と人間との歴史を確かめ、その未来も展望する。」

◇2006年3月25日
十勝毎日新聞
「タイトル:人間との関係に焦点を(本文は福井新聞に同じ)」

◇2006年3月26日
京都新聞
内容は福井新聞に同じ。

◇2006年3月26日
茨城新聞
内容は福井新聞に同じ。

◇2006年3月26日
北国新聞
内容は岩手日報に同じ。

◇2006年3月29日
東奥日報
内容は岩手日報に同じ。

◇2006年4月1日
下野新聞
内容は岩手日報に同じ。

◇2006年4月2日
愛媛新聞
内容は岩手日報に同じ。

◇2006年4月2日
山形新聞
内容は福井新聞に同じ。

◇2006年4月2日
神戸新聞
内容は岩手日報に同じ。

◇2006年4月2日
中国新聞
「タイトル:人間との交流史詳細に(本文は福井新聞に同じ)」

◇2006年4月2日
河北新報
本文は岩手日報に同じ。

◇2006年4月16日
新潟日報
本文は岩手日報に同じ。

◇2006年4月19日夕刊
日本経済新聞
「目利きが選ぶ今週の3冊」のコーナーで★3つ=読みごたえあり、の評価を受ける。評者は竹内薫氏:サイエンスライター。
「表紙の折り返しにあるように、『異色の文化史』だ。ペンギンが人類と遭遇してから、数々の受難を経て人気者になるまでを描いている。多数の図版が楽しめる。」

◇2006年4月22日
四国新聞
内容は岩手日報に同じ。

◇2006年4月23日
信濃毎日新聞
内容は岩手日報に同じ。

◇2006年4月30日
朝日新聞
「タイトル:乱獲の対象からアイドルへ
(本文):ペンギンは大の人気者である。直立二足歩行をする姿が、愛着を感じさせるからかもしれない。それと関連して、ぼくにもペンギンにまつわる思い出がある。
 〜中略〜
本書は、キャリア三〇年の自他共に認める『ペンギン好き』が蘊蓄を傾けた貴重なペンギン文化史である。これを読めばあなたもペンギン通。」
評者:渡辺政隆氏、サイエンスライター。

◇2006年4月9日
しんぶん赤旗
「タイトル:人間と出会った悲劇と愛された謎、
(本文):このタイトルは一体何を語るのだろう?と大いなる疑問が脳裏をかすめた。ただペンギンの可愛らしさを賛美する本ではなく、ペンギンに関する新しく、何か面白いエピソードが紹介されているのでは?と大いに期待した。その通り、この本のビジュアルは、古書に用いられた博物画などだけによる、ペンギンと人間の出会いから現在に至る、興味深い歴史書だった。
 〜中略〜
この本は、ペンギンの受難の歴史をひも解きながら、その一方で人々に愛され続けた謎を解明する歴史書だった。 〜後略〜」
評者:中村庸夫氏、海洋写真家。

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