11月11日(火)、「チリのフンボルトペンギンに関する最新情報」が、ロイターから報道されました。
その「動画キャプション」内容を以下に記します。この翻訳は、小澤由紀子様にお力添えいただきました。
「チリ・カチャグア島発、11月11日(ロイター)— チリの科学者たちは、より温帯の岩場の海岸に生息する数少ない種の一つであるフンボルトペンギンについて、政府が同種を絶滅危惧種に指定したことを受け、世界で減少し続ける個体群にさらなる危険が迫っていると警告した。
チリの太平洋岸には、世界に残るフンボルトペンギンの80%が生息しており、コンセプシオン大学の科学者たちは、その数が1990年代後半の約4万5千羽から2万羽未満にまで減少したと推定している。
国際機関はこの種を脆弱種とみなし、商業取引を禁止しているが、先月末にチリ環境省はこの海鳥を「絶滅危惧種」に再分類した。生物学者たちは、個体数が今後も減少し続けることを懸念している。
商業漁業との餌を巡る競争に加えて、生息地の喪失、汚染、鳥インフルエンザ、そして悪化する気候変動の影響が個体数減少の要因となっている。
「今日ペンギンが直面している一連の脅威は減っていません」と、チリ国立動物園の海洋生物学者ギジェルモ・クビリョス氏はロイターに語った。 「もしこれらの脅威が長期にわたって続けば、この種は絶滅危惧から深刻な絶滅危惧に移行し、そこから完全な絶滅までは非常に短い道のりです。」
フンボルトペンギンの専門家で獣医師のパウリナ・アルセ氏は、この種が漁網による死亡や海洋資源を巡る競争によって脅かされており、今回の再分類は、産業漁業・小規模漁業の双方における持続可能な漁業のためのより厳しい法整備を求めていると述べた。
「これまで実施されてきた対策は機能していません」と彼女は言った。「この種がその生息地で生き続け、採餌し続けられるような対策と組み合わせなければ、種の再分類には何の意味もありません。」
法整備こそが、人間が自然と共存できるようにするための鍵だと、アルセ氏は述べた。」
ロイターによるキャプションは以上です。
なお、チリ国内でのフンボルトペンギンの保全状況は、政府機関によって多少対応が異なる傾向があります。従って、今回の「評価変更」によって、具体的にどのような「保全法・条例上の変更」が実施・施行されるのか、今後の情報、続報に注目していく必要があると思われます。






