ケープペンギンが国際自然保護連合(IUCN)の『レッドリスト』で「近絶滅種(CR)」に指定されたことは、すでにお知らせした通りです。
総個体数が10,000つがい以下となり、2030年までの間に「野生個体群が絶滅する可能性が極めて高い」と推定されています。
『レッドリスト』の詳細は、以下の原典にてご確認下さい。
https://www.iucnredlist.org/species/22697810/256021744
ケープペンギンが国際自然保護連合(IUCN)の『レッドリスト』で「近絶滅種(CR)」に指定されたことは、すでにお知らせした通りです。
総個体数が10,000つがい以下となり、2030年までの間に「野生個体群が絶滅する可能性が極めて高い」と推定されています。
『レッドリスト』の詳細は、以下の原典にてご確認下さい。
https://www.iucnredlist.org/species/22697810/256021744
カテゴリー: Topics | トラックバック | RSS | 2 件のコメント »
学生です。ペンギンが大好きで、将来はペンギン保護活動家になりたいと考えています。ペンギンに関する番組によく出演されていたり、ペンギンに関する書籍の監修をされていたりする上田先生に、本当に憧れています。「ペンギンの生物学」や「ペンギン大全」は私も持っているのですが、本当に参考になっています。
ケープペンギンが近絶滅種とはかなりまずい状況ですね…。保護の緊急性を痛感しています。しかも2030年というと6年後、もうすぐで5年後になりますね。危機感が高くなったと思います。
上田先生に質問があります。ズバリ、ペンギン保護活動家になるにはどうすればいいのでしょうか。「将来ペンギン保護活動家になりたい」とは学校でも堂々と言っているのですが、肝心のなる方法が分かりません…。また、GPS(世界ペンギン協会)やWWF(世界自然保護基金)など、ペンギンを保護する団体に将来加入したいと思っているのですが、加入するにはどうすればいいのでしょうか。
ぜひ教えていただきたいです。
ミヤウチ 様:昨年12月にコメントいただきながら、これまで内容を確認できずにおりましたこと、本当に申し訳ございませんでした。先日、ようやく「ご質問」に気づきまして、内容を拝読、確認致しました。対応が大変遅くなりましたこと、重ねてお詫び申し上げます。
さて、「ペンギン保全活動家になるにはどうしたらよいか?」とのご質問ですが、以下のように考えております。
まず、「ペンギン保全活動家」という「職業」はございませんので、基本的には「ペンギン保全活動だけで生計をたてていくこと」はできません。私の場合は、高校や大学などの教員をしながら、研究や保全活動を50年間ほど続けて参りました。「ペンギン保全活動」を長年続けている私の知り合いや友人たちのほとんども、なんらかの職業と並行して、保全活動をしております。研究者として大学や研究機関、保全団体に所属しているケースが一般的です。動物園・水族館・博物館のスタッフとして働いている方々も多数いらっしゃいます。あるいは、プロカメラマンとして活動しながら保全活動をしていらっしゃる方も何人かいらっしゃいます。ちなみに、IUCNのPSGメンバーは、基本的には学位を持った研究者か過去にペンギン保全活動に大きな貢献をした実績がないと「招聘(推薦)」されません。なんらかの試験や募集があるわけではありませんので、「希望して加盟」するシステムではないのです。一方、WWFなどのNGOは「スタッフ募集」しているところもありますので、各々の公式ホームページでご確認下さい。
大切なことは、長く継続することだと思います。それには「ムリのない」範囲で少しずつ経験と知識を蓄え、仲間を増やしていくことが大事です。ミヤウチ様のご健闘を、心からお祈り申し上げます‼️