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サイト開始2周年特集「私的ロンドン動物園ペンギン案内」〜その3〜「新施設をとりあえずグルッと一周してみる」

2011 年 8 月 26 日 金曜日

恥ずかしながら、新しい動物園や水族館を初めて訪ねる時のドキドキ感は、50代後半に入った今も変わらない。いい歳をしたメタボオヤジが、顔を上気させハーハー荒い息を吐きながら、カメラを構えるのも忘れてペンギンプールの周りを走り回っている図というのは…、まあ…、絶対絵にはならない!

この時は、朝から好天だった。明るい陽射しがプールの水を美しい青に染め、柳や楓などの樹齢を重ねた高木が、強い光を照り返し、和らげている。日本のペンギンプールを見慣れた眼で見ると、「エッ!ここがペンギンプール?」と一瞬躊躇するかもしれない。それくらい、ペンギンビーチは深く高い緑に抱かれているのだ。

ロンドン動物園1 ロンドン動物園2 ロンドン動物園3 ロンドン動物園4 ロンドン動物園5 ロンドン動物園6 ロンドン動物園7 ロンドン動物園8 ロンドン動物園9 ロンドン動物園10

1934年に完成し、その斬新でモダンな設計で世界をアッと言わせた「先代のペンギンプール」に比べると、その変身ぶりは実に鮮やかだ!先代は、植物や土壌を一切排し、コンクリートで固められ、幾何学的な美しさを誇った。このブログでも度々言及したが、その印象の鮮烈さで、世界のペンギン展示のスタンダードの地位を獲得した、といってもよい。それは、岩積みと白塗りコンクリートを多用した「ハーゲンベック様式」とならんで、近代的ペンギン展示として一時代を画す様式となった。「ロンドン様式」と呼んでもいいかもしれない。

そして、ハーゲンベック様式もロンドン様式も、白塗りのコンクリートを基調とした点で共通していた。『ペンギンは歴史にもクチバシをはさむ』(岩波書店、拙著)にも記したが、これが世界中のペンギン展示の標準となり、ペンギンプールと言えば「白いコンクリート」という、「悪しき常識」が定着してしまった。

思い起こせば、ペンギン会議の設立当時(1990年前後)の主な活動内容の1つに、「ペンギン展示の白塗り是正」という項目が入っていた。今から考えればずいぶん滑稽な話だが、当時としては「フンボルトペンギンが南極のペンギンではないことを理解してもらう具体的方法」として、「白塗り廃止」は、まず実行すべき効果的手段だったのだ。

と…、思い出に浸っている余裕などなく、実際には、ハアハア喘ぎながら、ストラップで首から提げた携帯を振りかざして、ペンギンプールを反時計回りに、足早に見ていった。

正確な敷地面積は、たぶんロンドン動物園の専用サイトに記してあるだろうから、そちらをご参照願いたい。実際の印象は、「エディンバラ動物園の三分の二かな?」といった感じ。埼玉の「ペンギンヒルズ」の約半分くらいだ。

しかし、観客の動線は、プールをグルッと回れるようにはなっていない。半分ちょっと行ったウッドデッキで行き止まり。プールを眺める木製観覧席の奥から外に出る仕組み。「残念!!ウォークスルー」ではないんですね!!ただ、どうしても展示場に入りたければ、「特別料金」を出して「ふれあいツアー」も可能。参加者には、特製ポロシャツがプレゼントされ、飼育スタッフの案内でペンギンに餌やりしたり、プール掃除をしたりできる!でも、これは、すでに長崎ペンギン水族館や下関水族館(ペンギン村)で実現してますがね。

これが、ざっと新しいペンギンビーチの全体像。プールの奥=木製観覧席の正面には、土・砂・小石・擬岩を用いて広いビーチがあり、そこにペンギン達の巣が設けられ、植栽も豊富だ。でも…、宣伝写真にあった「水着のお姉さんたち」がペンギンと一緒にビーチに寝そべる光景は、皆無でした…、当たり前ですが(冷汗)

では、次回は、「楽しい解説タイム」をご紹介致しましょう!!

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