株式会社ヴァイスヴァーサ様のお力添えで、このサイトを立ち上げてさせていただいてから、今年で足かけ４年を迎えます。新年のご挨拶も、これで３回目です。改めて、ヴァイスヴァーサの平川様、井上様に心からお礼申し上げますとともに、このサイトを通じてお知り合いになり、あるいは貴重な情報やご意見を頂戴した皆様に、深く深く感謝申し上げます!!どうか、本年も、これまで同様、おつきあい下さいますよう、何卒よろしくお願い申し上げます!!

昨年から、特にあの３月11日からの日々は、改めて言うまでもなく、様々なことを真剣に考え直し、自分自身のこれまでやこれからを思い起こし、現実的に想像し模索する毎日でした。皆様も、同じお気持ち、同じ思いではなかったかと存じます。

「ペンギンサイト」として、「ペンギン活動の備忘録」として始めたこのブログでした。しかし、あの日からは、それに「災害への対応の記録」という意味合いが加わったと考えております。もちろん、最初からそういう意図があったわけではありません。震災発生当日、たぶん学校で生徒たちへの緊急対応が一段落した時点=５時間後くらいからだったと記憶しております。東日本、特に東北地方の知り合いの皆様の安否を確認するところから、始まりました。

あの夜は、いろんな意味で眠れませんでした。ショッキングな映像、絶え間ない警報と余震で、体も気持ちも翻弄されていました。そんな中、被災地の皆様からの音信が少しずつ回復していきました。うれしかった！安心しました！しかし、新たな不安が、放射能汚染の巨大な不安が重く重くのしかかってきました。

私の場合は、幸い自分自身の被害が軽微だったため、次に何をすべきか？という「焦り」が心中を支配していました。生徒と職場のこと、被災地の知り合いのこと、原発被害への対応…。

考えてみると、まだまだ果たしきれない課題が、いくつもいくつも残っていることに、改めて気づかされるのです。

平川さんと井上さんにお願いして、トピックスの中に新たなカテゴリー「震災津波安否情報・支援活動」を開設していただきました。この欄を通じて、これまで経験したことがないほど様々な世界の様々な方々とお知り合いになり、お力添えいただきたくことができました。皆様の温かいメッセージお志しに、改めて深く深く感謝申し上げます!!

さて、今年も「長期戦」は続きます。また、新たな災害にも備えなければなりません。もちろん、「ペンギン保全」の活動も停止できません。どちらの場合も、お題目や理想としてではなく、すでに「具体的な約束と絆を築いた仲間」がいるからです。

私には、「具体性と実行」を重視する性向があります。確かに、一度に実現できる支援規模は小さく、瞬間的な即応性には欠けるかも知れません。しかし、「ペンギン保全」に関して言えば、ペンギン会議等の活動を通じて、この21年間に世界の23団体、120人以上に、募金活動を通じて2000万円近い支援を実施して参りました。30ヶ所以上の保護区・保護団体のスタッフと共に、直接ペンギンの生息地で救護や保全活動を手がけてきました。

ペンギン会議全国大会に、海外から次々にペンギンの専門家をお招きし、貴重なお話を伺えるのは、そんな活動実績によって築かれた小さな信頼関係があるからなのです。自ら現場に赴き、現地の方々と共に実践すること。私の行動原理は極めて単純です。しかし、そうして顔を合わせ、力を合わせ、危険と苦しみとを共有した人間の絆は、とても温かく強固です。

この行動原理は、これからも守り抜いていくつもりです。被災地への支援活動についても、全く同様に!!

仙台にジャイアントパンダがくることは、素晴らしいことです。また同時に、あの津波と震災から復旧し、この９ヵ月間宮城の方々の心を支え続けてきたマリンピア松島水族館にも、引続き頑張ってもらわなければなりません!!

災害支援での私の立ち位置はそこにあります。それ以上手を広げるつもりもありませんし、そんな力もありません。マリンピアクラブの一員として、この素晴らしい水族館を支えていきたいと考えております!!

改めて、皆様に新年のご挨拶を申し上げますと共に、今後とも皆様のお力添えを、何卒よろしくお願い申し上げます!!

カテゴリー: ペンギンまみれ | トラックバック | RSS | 2 件のコメント »
タグ：ペンギン会議, マリンピア松島水族館, 保全, 東日本大震災