すでにお知らせ申し上げました通り、2026年8月31日(月)~9月4日(金)、オーストラリアのフィリップ島にて「第12回国際ペンギン会議(12IPC)」が開催されます。
「12IPC」の詳細、ならびに最新情報につきましては、下記の「12IPC専用サイト」にてご確認下さい。
12th International Penguin Conference – Phillip Island / Milawul, Australia, August 2026 https://share.google/PHKPxW5xdUZigm1jA
そこで、「ペンギン会議(PCJ)」では、今回も、「12IPC応援募金」を実施し、お寄せいただきました皆様からの寄附金を、「12IPC実行委員会の専用窓口」宛に寄贈し、今回の国際会議を資金面から支援する募金活動を実施致します。
まず、PCJが実施する「12IPC応援募金活動」の実施要綱を以下にまとめましたのでご覧下さい。
【 第12回国際ペンギン会議(12IPC)応援募金 実施要綱 】
1、募金活動名称 : 「第12回国際ペンギン会議(12IPC)応援募金」
2、活動目的 : 12IPCを資金面で支援し、ペンギン研究およびペンギン保全活動を継続・活性化すると共に、若手研究者及び若手保全活動家ならびに各生息地における各種の活動を担う次の世代を養成していくこと。
3、募金活動期間 : 2025年9月22日(月)~2026年4月30日(木)
4、目標金額 : 150万円以上(約1万米ドル)
5、寄附金の具体的使途 : 基調講演者招聘経費、若手研究者・若手保全活動家参加費支援など
6、募金受付口座(振込・振替先) :
◽金融機関名 : ゆうちょ銀行
◽口座種類 : 総合口座
◽口座名 : フンボルトペンギン保護基金 (※)
◽記号 : 10540
◽番号 : 38990881
◽代表者 : 上田一生(ウエダ カズオキ)
また、「ゆうちょ銀行」以外の金融機関からお振込みいただく場合は、以下の窓口にお願い申し上げます。
◾金融機関名 : ゆうちょ銀行
◾店番号 : 〇五八(ゼロゴハチ)
◾預金種類 : 普通預金
◾口座番号 : 3899088
◾口座名 : フンボルトペンギン保護基金 (※)
※PCJの各種募金活動専用の口座です。前回「第11回国際ペンギン会議応援募金」の際にも使用致しました。
なお、お振込みいただく際に、お名前(または会社・団体名など)をご記入いただければ幸いです。
7、ご報告 : 2025年9月22日(月)以降2026年4月30日(木)まで、基本的に1ヵ月に1度の割合で、その時点での募金累計総額とお振込みいただいた皆様のお名前とを、「上田のブログ」ならびに「ペンギン大学のサイト」にてご報告申し上げます。
8、その他 : 募金活動前後も含め、今回の「12IPC応援募金」に関連するご質問、お問い合わせがございましたら、「上田のブログ」または「ペンギン大学のサイト」までお願い申し上げます。なお、「12IPC」や募金活動につきましては、新しい情報が入り次第、随時ご報告、ご紹介して参ります。
さて、今回、「12IPC応援募金活動」を企画・実施するにあたっては、2025年9月3日(水)、「12IPC実行委員会」代表のアンドレ・キアラディア博士(Dr. Andre Chiaradia)からPCJ宛に届いた「公式の支援要請メール」が重要な役割と意義とを持っています。そのメールが届いたのは、8月31日(日)に「12IPC開催に関する公式発表」が出された3日後のことです。
ちなみに、アンドレ・キアラディア博士は、Monarch大学(オーストラリア・ヴィクトリア州)教授で、Phillip Island Nature Parks(12IPC開催地)所属の著名なペンギン研究者です。国際自然保護連合(IUCN)種の保存委員会(SSC)ペンギンスペシャリストグループ(PSG)のコアメンバーの一人でもあります。キアラディア博士は、世界のペンギン研究とペンギン保全活動を主導する「10数人の専門家」のお一人でもあるわけです。
博士から9月3日(水)にいただいた「支援要請メール」の一部を以下にご紹介致しますので、ぜひお目通し下さい。
「PCJからいただいたこれまでのご支援は、地球規模での協力体制と保全活動の基礎を構築する上で、その基盤となってきました。私達は、鳥類学を発展させ、フンボルトペンギンを含む絶滅の危機にある種の保全を推進するために、PCJが示してこられた指導力に心から敬意を表します。(☆①)
PCJの活動はIPCの使命と完全に一致しており、研究者、保全活動家、政策決定者が共に集まり、世界中のペンギンたちが直面している現状を打開しようとするものです。(☆②)
ペンギン11種の個体数が減少する中、今回のIPCは、調査技術の発達、地球規模での保全活動の活性化のためにも、またとない機会です。PCJから引き続きご支援いただくことは、PCJが長年貢献してこられた鳥類保全活動をさらに前進させるだけでなく、第12回IPCの成果や影響力をより高めることにもつながるのです。」
☆①、PCJは、1988年に開催された「第1回国際ペンギン会議(IPC)」の考え方を基礎に1990年に日本国内で設立されました。その後、フンボルトペンギンの調査・保全活動をチリで展開すると共に、1996年には横浜で、世界初の「フンボルトペンギン保護国際会議」を開催し、その後の「フンボルトペンギン保全活動」の国際的基礎を築きました。「PCJの指導力」とは、この歴史的経緯を指しています。
☆②、IPCとPCJとは、その形式や目的がほぼ同じであり、「様々な立場の人々が一堂に会してペンギンについて話し合うこと」がその基本です。学術的な交流だけでなく、ペンギンと人間が直面している様々な課題を、将来を見据えながら考えていく貴重な「場」でもあります。
以上、長くなりましたが、IPCとPCJとの歴史的つながりについて、簡単にご紹介致しました。
このような背景をもつ「ペンギンと人間のための国際会議」に、ぜひ、ペンギンに思いを寄せる皆様からの温かいご支援をいただきたく、改めて「12IPC応援募金」へのご協力を、心からお願い申し上げます。