近藤鉄也さんのチリ便り〜第42回〜アルガロボ調査の最新情報をいただきました(^○^)!!

2012 年 9 月 29 日 土曜日

まずは、近藤様からいただいたメールをご覧下さい(^○^)!!

上田様

お世話になります。
昨日(9月26日)Algarrobo調査に行ってきました。前回より巣にこもる成鳥は増えていたのですが、卵の確認はできませんでした。おそらく抱卵していると思いますが…。
昨シーズン(3月)と比較して明らかに全体数が減っているのが気になります。ほぼ半減です。一時的なものなら良いのですけど。

近藤

チリ・アルガロボのフンボルトペンギン チリ・アルガロボのフンボルトペンギン

近藤様、いつも最新情報をお知らせいただきありがとうございます(^○^)!!

アルガロボに限らず、フンボルトペンギンの繁殖つがい数や生息地毎の個体数は、年によってかなり激しく変動するようです。フンボルトペンギンは、形式的には「定着性が強い」ということになっています。しかし、近年の長期的・継続的調査結果を総合的に見ると、必ずしも特定の繁殖地にこだわらない傾向が次第に明確になってきていると思います。

この原因としては、従来重視されてきた「エルニーニョやラニーニャ」による影響というよりは、実際の餌生物(主にカタクチイワシ)群の移動や分布、個体数変動等が最も大きなファクターではないかと考えております。これに、ワシントン大学のディー・ボースマ博士が主張される「中国資本等によるアンチョビの大量買付=乱獲」が加わっているために、フンボルトペンギンの分布や移動に何らかの変化が生じているのではないか?私は、そんなふうに想像しております。

チリ現地の専門家のご意見はいかがでしょうか?

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