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ほぼ実物大、キガシラペンギン

2009 年 10 月 30 日 金曜日

キガシラペンギン模型

実は、もともとは、キガシラペンギンではありませんでした。たしか、都内某有名デパートのウインド・ディスプレイ用に特注されたジェンツーペンギンだったのですよ。

はるか昔、25年以上前、この人形に「一目惚れ」して、デパートに日参致しました。
「これはディスプレイ専用なのでお売りできません!!」当たり前ですよね!「毎日変な客が来る」という噂が、上司に報告されたんでしょう。ある日、「本日は私が承りましょう。」いかにも、堂々とした、課長クラスの方が対応して下さいました。

そして、道は開かれたのです!!「承知致しました。では、この展示が終了し次第、すぐにお知らせ致しますので、おいでいただけますか?」そりゃもちろん!駆け付けますとも。

こうして、大変な騒ぎで我が家の一員となったジェンツー君。身長69cmほどですが、これが、後に大変身を遂げる「最大の理由」になったのです。

キガシラペンギン写真展1

さて、月日は流れて、1988年。ニュージーランドで開かれた「第1回国際ペンギン会議」に参加したぺもの堂店主。かの地で「キガシラペンギンが絶滅の危機にある」ことを知り、日本でもこのペンギンの現状を伝える写真展と募金活動をしよう、と一大決心を致します。

キガシラペンギン写真展2

1988年暮れ、クリスマスソングが流れる賑かな新宿小田急百貨店の催事会場で、写真展が開かれたのです。しかし、当時は「キガシラペンギン」などというペンギンの存在を誰も知りません。また、日本だけでなく、世界中、どこの動物園や水族館にも、キガシラペンギンは飼育されていませんでした。
「どうやってこのペンギンのことを分かってもらおうか?」写真だけでなく、剥製か模型があったらなあ…。

プロのイラストレーターのご協力を得て、ジェンツー君はみごとにキガシラ君に変身し、写真展会場の入口に君臨することになったのです。

めでたしめでたし?!

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