東北地方太平洋沖地震安否情報〜その29〜

2011 年 3 月 27 日 日曜日

先程、このサイトを管理・運営して下さっているヴァイスヴァーサの井上様から、以下のような連絡をいただきました。
皆様が、ご心配されている東京大学大気海洋研究所と大槌町の状況ならびに、救援募金活動について、佐藤克文先生自ら、ホームページに記された記事です。

皆様、どうか、佐藤先生のお話にご傾聴下さい!
そして、皆様のお力添えを、何卒よろしくお願い申し上げます!!(以下に、井上様からのメールならびに佐藤先生の記事を引用致します)

佐藤克文先生がホームページを更新され、東京大学大気海洋研究所、大槌町についての情報を伝えられていましたので、最新情報のひとつとしてご報告いたします。

概要を上田先生のサイトでご紹介いただければ、インターネットからの広がりがあるのではないかと思いご連絡させていただきました。

以下、タイトル、本文全文をコピーいたします。

募金のお願い | On the Turtle Back 東京大学大気海洋研究所 国際沿岸海洋研究センター 佐藤克文 研究室
 http://www.icrc.ori.u-tokyo.ac.jp/kSatoHP/2011/03/27/429/

【募金振り込み口座】

みずほ銀行

横浜駅前支店 (店番号 292)

普通口座 2026113

名義人:サトウカツフミ

私がこれまで研究活動を進めてくる際にお世話になった大槌町は、地震と津波によって大きな被害を受けました。町の人々は数カ所ある避難所で生活しています。既に食料や水などの救援物資は届いているため、最低限の生活は保障されました。しかし、とことん不便な共同生活を強いられている状態です。全国から大量の物資が届いていますが、必要なものと不必要な物の仕分けが大変です。大量に送られてくる古着(その多くが使えず)の処分に避難所の方々は頭を悩ませていました。私自身が23日に避難所に大気海洋研究所からの救援物資を届けたところ、電池や子供用の薬は大いに喜んでいただけました。しかし、女性用生理用品やほ乳瓶などは役立つのかどうかは不明です。おそらくあと数日で電源ケーブルが敷設されるでしょうから、そうなると電池も不要になるはずです。

避難所で必要とするものを、必要な量だけ、迅速に届けるという事が理想なのですが、物資の供給はとても難しい。かさばることなく、日々の生活に必要不可欠で、いくらあっても邪魔にならない物、すなわち「お金」が最も必要な救援物資だという事を痛感しました。私の所属するバイオロギング研究会では既に募金を始めて下さいました。使い道については、私に一任していただけるとの事なのでとても助かります。研究会に所属していない皆様で、以下の趣旨に賛同してくださる方に募金をお願いしたく思います。

私が今後現地を訪れる度に、現地の人たちの具体的なリクエストに応える形で何かを購入し持っていくつもりです。ガソリンを購入するために現金を置いてくるかもしれません。あるいは、家を失った皆さんに飲んでもらうお酒やお茶や菓子を買って持っていくかもしれません。小学生達は暇にしているとの事なので、おもちゃや文房具を持って行くかもしれません。しかし、全国から届けられる救援物資に混ざって送られてきた絵本は、趣味が違うせいか読まれることなく場所ふさぎになっていたので、個人の好みを聞いてくることが重要です。

募金を何に使うかは全く未定で、現時点では何の約束も出来ません。会計報告も出来ないと思います。沿岸センターに関係ある人を中心に、とても偏った使い方をすると思います。『俺たちも被災者だ。元気づけをしよう』などと言って飲みに行ってしまうかもしれません。それでも「まあいいか」と思える方だけ募金をお願いします。もしも私の手に余るほどの金額が集まってきて、細々したことに使い切れなくなった場合は、まとめて大槌町に寄付します。

「募金をこのような事には使いません」という事に関してはいくつかお約束できます。まず、私自身は自宅も車も無事でしたので、個人的な事に使う必要はそもそもありません。仕事上の損失は甚大ですが、なくしてしまったデータはお金では買えないのでそれに募金を充てることは不可能です。研究上に必要なデータロガーは数多く失われてしまいましたが、新たに購入する研究費は確保出来ているので心配ご無用。私が大槌との間を往復する際の旅費は、東京大学大気海洋研究所によって全面的にバックアップされています。

今回お願いする募金は上記のような方針で私の独断で使っていきますが、それとは別に「東京大学大気海洋研究所附属国際沿岸海洋研究センター災害支援募金」というものがまもなく始まります。この募金は「被災した沿岸センターおよび大槌町の方々の支援」を目的に、東京大学大気海洋研究所の対策本部によって公平かつ適性に使用されていく予定です。銀行口座が開設され次第、本HPにてご連絡いたします。

(以上、井上様からのメールならびに佐藤先生の記事の引用でした)

ここでは、敢えて、全文をそのままご紹介致しました。
現場の状況や当事者のお気持ちは、なかなか「要約」したり「概略だけ」お伝えすることは困難だと感じたからです。
なお、引き続いての詳しい情報は、直接、上にご紹介した佐藤先生のサイトをご確認下さい。

重ねて、皆様のご協力を、何卒よろしくお願い申し上げます!!

ペンギン会議・マリンピアクラブ 上田ー生

コメント / トラックバック 2 件

  1. manchot より:

    ここまで正直に書かれましたら、「使ってくれ!」という気持ちになりますね。
    といっても、ささやかな、本当にわずかしか出来ませんが…(^^;

  2. 草野日差子 より:

    仙台空港の離着陸の音のほうが、地鳴りよりも多く聞こえるようになり安心していた今朝、また大きな地震がありました。避難するかどうか、友達と様子をみているうちに津波注意報解除の報道が流れてほっとしています。〜その29〜拝読しました。私も、避難所生活している方々に、今、遠方からできることは、物資より募金という形が最良の方法だと思います。東日本の地震・津波・原発トラブルから半月たった現在、必要だと思われるものが、それぞれの場所や状況に応じて、日に日に変わっていきます。昨日、ほしかったものが、今日はいらなくなった…ということが毎日続きます。今、困っている人に、その時必要なものを届けるための窓口を作ってくれている佐藤先生、上田先生、平川さん、井上さん、みなさんに感謝します。

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