ペンギン会議の佐野様からペルーの研究者=カルロス博士から届いた地震被害に関するメール情報をいただきました!!

2014 年 4 月 9 日 水曜日

まずは、佐野様経由でいただいたカルロス博士からのメールをご覧下さい!!(引用冒頭の日本語の部分が佐野様からいただいた文面です):

「ペルー研究者のカルロスから、地震のお見舞いメールのお礼とフンボ野生地の状況について、メールを頂きましたので、転送します。チリ北部のイキケ周辺の地震だったので、ペンギン会議に来られたペルーのカルロスにも出していました。
〜佐野〜

Sear Sano: would you please forward this message to PCJ people? Thanks

Thank you all for your best wishes. In southern Peru there was a small wave 80 cm high right after the earthquake in Chile There are many sea-caves (huge caverns at the base of cliffs) along the southern coast of Peru that could potentially be affected by the small tsunami. In these seacaves, penguins nests almost to sea level and any anomalous wave may flood the nesting sites. It happened before when I was studying penguins. Thus, it is very likely that penguins nests on these sites may have flooded and lost. However, In Peru, Humboldt penguins start egg laying by the end of March and April, so perhaps only a few nests were affected.

Cheers

Carlos B. Zavalaga 」

佐野様、いつも貴重な最新情報をお知らせいただき、本当にありがとうございます!!この現地研究者からの直接情報は、極めて正確で有意義なものです。改めて、ご協力に感謝申し上げます!!

佐野様も書いていらっしゃいますが、今回の震源となったチリのイキケは、ペルーとの国境に近く、ペルーへの地震や津波の影響も心配されておりました。ペンギン会議では、毎年チリとペルーを訪問していらっしゃる佐野様のご協力を得て、チリとペルーの関係者に今回の地震と津波被害に関する「お見舞いのご挨拶」を、メールしていただきました。そういう事情で、このカルロス博士からの返信は、ご本人の英文メールの冒頭にありますように、「ペンギン会議メンバー宛」となっているのです。

ペルーのペンギン研究者=カルロス博士のメールを拝読すると…、ペルー沿岸では80㎝ほどの津波が観測され、海岸の波打ち際近くにあるフンボルトペンギンの営巣地のいくつかは被害を受けたようです。しかし、例年、この地域のフンボルトペンギンの繁殖(産卵)は3月末〜4月にかけて行われるので、実際に今回の地震と津波で失われた卵などはそれほど多くないだろう…とのことです。

カルロス博士が、ちょうどこの時期に現場付近を調査されていたこともあり、極めて正確な安否情報をいただくことができました。しかし、フィールドのペンギン研究者は、一歩間違えれば、大地震と津波の被害をもろに受ける危険と常に隣り合わせで活動しているわけです。カルロス博士のお知らせと活動に深く感謝申し上げますと共に、カルロス博士はじめチリとペルーで研究と保全活動を続けていらっしゃる皆様のご無事を、心からお祈り申し上げる次第です!!

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