近藤鉄也さんのチリ便り〜第36回〜サン・アントニオの座礁現場視察と博物館に関する報告レポートをいただきました(日本時間=9月2日受信)(^○^)!!

2012 年 9 月 4 日 火曜日

まずは、近藤様からいただいたレポートをご覧下さい!!

上田様

お世話になります。連絡が遅くなり申し訳ございません。
フィリピンの地震については全くこちらでは取り上げられず、先生から連絡をいただかなければ知ることができませんでした。

さて、金曜日にサンアントニオに行ってきました。

座礁船の状況ですが、3万トンという数字は頭で分かっていたものの、やはりかなり巨大でした。3年ほど前に三重県の熊野灘に座礁したフェリーを串本への出張途中で見たことがあるのですが、比べ物になりません。
まだ波が高く積荷は当然のことながら重油の抜き取りも進んでいないとのことです。
何もできないといったほうが適切かと思います。船体が軽くならない限り重油が漏れ出す危険性は低いと思います。
この日は頻繁にチリ版ドクターヘリが行き来していました。

その後サンアントニオ博物館でレスキュー体制について伺ってきました。
サンアントニオ博物館がレスキューに携わることに変わりはないのですが、チリでは法整備によりその費用はすべて船主が負担することになるそうです。
また同博物館では生物保護のための寄付は常時受け付けているとのことです。ただ、フンボルトペンギンの取り扱いは別格で、同博物館にフンボが搬入されたとしても、その収容先はSERNAPESCAによって決められ、長期に渡る治療は同博物館ではなされないそうです。

同博物館には漂着したウミガメや鯨類、保護された後に死亡したコガタペンギンの剥製やまだ緑のあるIslote p・jaro ni・oの写真もあり、お世辞にもきれいとは言えないですが興味深い施設でした。

以上取り急ぎ。

チリでが明日からサマータイムが始まり、日本との時差が12時間になります。今夜11時59分の次が1時になるので、今夜は睡眠時間が1時間減ります。
サマータイムが終わったときは1時間余分に眠れてうれしかったのですが…。

近藤

サン・アントニオの座礁現場視察と博物館に関する報告レポート サン・アントニオの座礁現場視察と博物館に関する報告レポート サン・アントニオの座礁現場視察と博物館に関する報告レポート

近藤様、サマータイムの切り替え時期でお疲れのところを、ご丁寧に詳細なレポートをいただき、本当にありがとうございました_(._.)_!!

まずは、フィリピンの地震の影響が皆無であったとのこと、伺って安心致しました(^○^)!!東日本大震災の時には、ガラパゴス諸島も津波の被害を受け、チリにも緊張が高まり影響を受けたと伺っておりましたので、案じておりました。

さて、3万トンのオーシャン・ブリーズ号を現場で確認された近藤さんの実感のこもったレポートを拝読して、私も、南半球のあちこちで目撃した大型船舶の残骸を思いだしました。マゼラン海峡では何隻もの赤錆びた巨大な船体が、今でも野ざらしになっています。

船体からの有毒化学物質の回収が進まないとすれば、オーシャン・ブリーズ号の今後が心配です。確かに、広い砂浜に着底していますから、よほどのことがない限り重油流出がすぐに起きることはないでしょう。しかし、南アフリカでは、沈没船からの「重油漏出」は日常茶飯事です。今後、長期間にわたってこの船体が放置され、損傷が進めば、不測の事態が起きる可能性は否定できません。継続観察が必要ですね(^○^)!!

また、サン・アントニオ博物館の非常事態への体制や保全・救護への基本的な姿勢についてのレポートも、大変参考になりました(^○^)!!いざという時、日本から何ができるのか?いろいろな支援活動を考える上で、とても重要な基本的情報をありがとうございました_(._.)_!!

そちらでは、まだ寒さが続くと存じますが、どうかくれぐれもご自愛下さいませ_(._.)_!!また、今後とも何卒よろしくお願い申し上げますm(__)m!!

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