「緑のペンギン島」プニウィル紀行〜その1〜

2011 年 2 月 22 日 火曜日

この島の写真を見せると、たいていの人は「へえ〜!」と声をもらします。
こんなに草が生えているところに、ペンギンがいるんですねぇ!というわけ。

「ペンギンは雪と氷の世界にしかいない」と信じている人が、まず驚きますね。
次に、「いや、フンボルトペンギンは砂漠のように乾燥したグアノ層に巣穴を掘って暮らしてるんでしょ?」という具合に、ある程度ペンギンに詳しい人も、たぶん少し意表をつかれるでしょう。

そうなんです!ここは、チリ南部、チロエ島の北西海岸に浮かぶ「緑の島」=プニウィルです。
プニウィルとは「風の強いところ」という意味。実際、15年前に初めて訪れた時も、今年1月に再訪した時も、強く冷たく乾いた強風が吹き抜けてました。
1月はチリの真夏。でも、南緯42度付近に位置し、冷たいフンボルト(ペルー)海流に洗われるこの海岸に吹く風は、暖かい時でも15、曇ったり雨だったり(そう、この地域は降水量が多いんです!)夜だったりすると、一気に2以下に下がります。

この、「真夏に冷たい強風が吹き」しかも「雨が多くて緑豊かな」南の島に、なんとペンギンがすんでいるんです。しかも2種類も!

マゼランペンギンとフンボルトペンギン、合計3400羽ほどが、3つの小島に繁殖地をつくっています。
どこかの国の生真面目な「種別調整者」が聞いたら卒倒したり激怒したりしそうな事実ですが、実はこの2種の間には「雑種」も生じているようです。
ちなみに、15年前の個体数は約5300羽。現在のフンボルトペンギンの数は、全体の15%ほどだそうです。

ただ、マゼランの多い島と、フンボルトの多い島とがあり、必ずしもこの2種が完全に混在しているわけではなさそうです。少し安心しましたか?

さて…、チロエ島北部のアンクードからここまでは、車で約90分。
ただし、後半は、牧場の間を縫う凸凹道を進みます。時々、ウシさんたちに先導されますから、だいたい予定は狂います。

でも、海岸の見晴らし台では、こんな景色と看板が出迎えてくれます。「いよいよ来たな!」という気持ちになりますね。
でも、たしか15年前は、こんな看板も、海沿いの見晴らし台もなかったよなあ…(~_~;)

チリ・プニウィル5 チリ・プニウィル6

さて…、海岸の崖に無理矢理刻まれたような急勾配の道を下りきると、そこはもう「ペンギン島」の目の前のビーチ!
干潮時には、歩いて渡れる島もありますが、そこにはペンギンはいません。ただし、潮の上げ下げには要注意!あっという間に、ビーチが海の底に…。

「ペンギン島」の目の前のビーチ1 「ペンギン島」の目の前のビーチ2

「ペンギン島」を望むビーチには、この地区を管理している担当官庁の出張所=管理事務所があります。
立派な茶色の看板には、小さいけれどペンギンマークが!

チリ・プニウィル3 チリ・プニウィル4

また、レストランも充実!既に4件が営業中で、さらに増築が進んでいました。
これらのレストランは、だいたい専用の観光ボートによる「ペンギンクルーズ」を手がけてます。

チリ・プニウィルのレストラン

ツアー客は、ライフジャケットを着け、10人くらいのグループ単位でボートへ。
次から次へと自家用車がビーチに入ってきて、クルーズを申し込みます。

チリ・プニウィル1 チリ・プニウィル2

ボートは専用の台車に載せられているので、ボートへの乗り降りはやはり専用のタラップを使います。だから、とても簡単で安全。
しかも、台車ごと車で押して海に出るので、船出もスムース。帰りも同様。

でもさあ、たしか15年前は、台車もタラップもなかったなあ!
おまけに車もないから、たしか漁師さんのかけ声に合わせて、みんなで漁船を押したよねぇ?ビシャビシャになったよなあ〜(~_~;)

ことほど左様に、この15年間の変貌ぶりは激しいのですが…、そこにはもちろん、良いことだけではないこともあるわけでして…(~_~;)

新旧の比較と今後の課題、それから「ペンギン島」前のビーチに氾濫する様々なペンギンについては、次回、ご紹介致しましょう(^o^)/

最後にオマケ。ボートをウシさんが押したり引いたりしてくれる場合もあるようです(^o^)/

ボートを引くウシたち

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