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ペンギンぐるみシリーズ〜その3〜ショーウインドーに残った最後のぐるみ

2010 年 3 月 26 日 金曜日

思い出深いぐるみの1つ。1988年、ニュージーランド南島、ダニーデンのある本屋で手に入れた。

この時、私は、この町のオタゴ大学で開かれていた「第1回国際ペンギン会議」に参加していた。ダニーデンは、小さな港町、そしてニュージーランドで最も古い大学町でもある。

市街北部のかなり広い部分を、オタゴ大学のキャンパスが占めている。会議は9日続いたが、宿舎(大学のゲストハウス)と会場との往復の途中で、いつも気になる書店があった。

本屋は「大学付属の教科書専門店」だった。小さなショーウインドーには、難しいテキストや参考書が並んでいる。しかし、その一隅にこんなペンギンぐるみが、「ちん」とすまして座っていた。

「国際ペンギン会議開催」を記念して飾ってあるんだろうな。そう思っていた。しかし、本屋に入って事情を聴いてみるとそうではないらしい。

「もともと理学部のマスコットなんだよ」という。ペンギンが首に巻いているマフラーは、オタゴ大学のリーガルマフラーなんだそうだ。

「もっとたくさんあったんだけど、これが最後の1つになっちゃったね。」レジの学生バイトらしい2人が顔を見合わせて頷いている。

「じゃあ売ってもらえないかな?」と恐る恐る尋ねた。2人は「うーん!?」としばらく考えていた。やがて、私が抱えていた冊子に目をとめる。

「国際ペンギン会議に参加してる人?」
「そう、たった1人のアジア人さ!」
「じゃ、いいか!記念に大事にしてね!」

ということで、今、「最後のオタゴ大学ペンギン」は我が家にいる。

その時の資料がこれ。表紙のイラストはキガシラペンギンの親子。私と「オタゴ大学ペンギンぐるみ」の結びの神でもある。

「第1回国際ペンギン会議」資料 オタゴ大学理学部マスコット オタゴ大学理学部マスコット2

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