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『南極新聞』には、楽しく興味深い情報と「当時の空気」が封印されています(^○^)!!

2011 年 11 月 11 日 金曜日

先日から、某テレビ局のドラマが話題になってますが、そのスタッフや関係者は、皆さんこの文献は当然読んでいらっしゃるのだと思います。

『南極新聞(上・中・下)』(朝比奈菊雄編、旺文社文庫、1982年) 『南極新聞(上・中・下)』(朝比奈菊雄編、旺文社文庫、1982年)

『南極新聞(上・中・下)』(朝比奈菊雄編、旺文社文庫、1982年)には、南極地域観測隊第一次遠征期間中に宗谷船上で発行された日刊新聞「南極新聞」の記事が転載されています。公式報告や航海日誌とは異なる、隊員130名の生々しい記録でもあります。

その(中)の表紙カバーのイラストの解説には、次のようにあります。

「(昭和32年)1月29日午後8時52分、岩と砂礫の裸地に上陸の第一歩は印されました。オングル島北端のW基地は『昭和基地』と宣言され、このうれしい日をよろこぶかのように、日の丸の旗がハタハタと風に鳴っています。ペンギンたちも、まるい瞳をみはって、宗谷を歓迎に集まって来ました。」

,p>というわけで…、この資料には、当時の雰囲気が封印されているので、その後の「二次的、三次的」史料の時代的偏差を修正することができます。

実は、私の義理の父の「戦友(予科練以来の海軍時代)」は、宗谷乗り組みのパイロットでした。生前の義父は、酔うと、その戦友からもらった南極の写真(一部にペンギンとの記念写真あり)を出してきて、あれこれ話してくれました。

この探検を、体を張って成し遂げた方々の気持ちを、後世にできるだけ正確に伝えたいと考えています。

『南極新聞』を、ぜひ一度読んでみて下さい!

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