「チリ大地震にともなうフンボルトペンギン保全活動支援募金」第1回中間報告

2010 年 6 月 5 日 土曜日

皆様すでにご存じの通り、ペンギン会議では、2010年3月19日より「チリ大地震にともなうフンボルトペンギン保全活動支援募金」を開始し、皆様からの温かいご寄付をお預かりして参りました。

さて、募金開始から2カ月半を経過し、現地の状況も少しずつ変化して参りました。また、皆様からお預かりした募金の一部をすでに現地関係者・団体に寄付し、実際の調査・保全活動に役立てていただいております。

そこで、第1回中間報告として、1:6月1日までの募金状況、2:現地での活動状況・支援額について、簡単にご報告申し上げたいと存じます。

1)2010年3月19日〜6月1日までの募金状況について

◆ご協力いただいた方々の人数累計

a,個人:23名
b,法人・団体:2件

◆ご協力いただいた、個人、法人、団体名(申し訳ございませんが敬称は略させていただきます。また、表記・順番は「通帳に印字された通り」と致しました。ご了承下さい。)

ヒラハラユキオ、エツコ
村山惠二
村井政美
佐々木綾子
オオタコウイチ
上野啓司
ヤマウチトモコ
ナカムラハジメ
池田順子
太田真由美
藤井ひとみ
田中千春
イシナベサチコ
モチッキテツヤ
マツダカヨコ
ヒゲペンギン
トウブコウエンユウシ
マツモトアキコ
日比野里美
河村春香
ヤマダアツシ
マツモトアキコ
梅崎正行
オクノタマキ、オクノア
カ)ヴァイスヴァーサ(※)

◆募金総額:249,000円

2)現地での活動状況・支援額について

◆チリ現地からの要請概容と支援の概容

a,3月17日:メトロポリタン動物園より、フンボルトペンギンの生息地=アルガロボ島へ被害状況の調査に行きたいが、現地への交通手段の確保(動物園の車輛は被災者の支援に向けられているためレンタカーを借りる必要がある)、観察用具(双眼鏡)不足、滞在調査資金不足のため、資金的支援が欲しい旨のメールが入る。

b,とりあえず、10万円をペンギン会議会計から仮支出し米ドルに換金して送金。双眼鏡については、株式会社興和様のご協力を得て、現地チリ支店から「望遠鏡=フィールドスコープ」を無料で貸し出して貸与。被害状況調査を無事実施。アルガロボには、大きな被害がないことを確認。

c,5月下旬:ペンギン会議スタッフの佐野が、現地メトロポリタン動物園スタッフと共に、アルガロボを調査、個体数確認。メトロポリタン動物園のプロジェクトである「フンボルトペンギン保全計画」に基づき、「放棄された有精卵を回収」し、動物園で人工孵化に取り組む。この際、第2回目の資金支援として、募金よりさらに10万円分を寄付。

◆6月1日までの支援総額:200000円

第1回中間報告は以上です。現地チリでは、大地震後の大きな混乱は終息し、復興作業が進んでおります。とはいえ、これからも、フンボルトペンギンの被害状況を確認し、観察・保全活動を継続していかなければなりません。「大地震後1年を経て、繁殖がどのように進むか?」が大きなハードルです。

こういう支援活動は、直接チリの被災者を援助するものではありません。しかし、現地の人々の最も切実な要請に応じて支援していくことは、「支援するサイドの独りよがりの支援」とは一線を画す、効果的なものであると確信しております。

これからも、皆様の温かいご支援、ご理解とご協力とを賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

ペンギン会議 上田一生

【2010.06.07 追記】
※「カ)ヴァイスヴァーサ」経由でご協力いただきました個人、法人、団体様の名称は以下のとおりとなります(受付順/敬称略/2010年5月31日現在)。
斎藤美香子
鈴木文栄
祖父江紫羽
丸山綾子
貝瀬ななえ
杉村智都代
月野聖子
高橋ユリ
佐藤陽子

コメント / トラックバック 2 件

  1. white-flipper より:

    上田先生、募金の中間報告、お疲れさまでした。私もペンギンスタイルさんのほうで募金をさせていただいたのですが、お役に立てているようで嬉しいです。
     アルガロボも、大きな被害がなくてよかった〜〜〜。

    「支援するサイドの独りよがりの支援」とは一線を画す・・・まさに、そうだと思います。これからも応援をしています。

    P.S.超水族館ナイト、楽しみにしています。

  2. 上田一生 より:

    white-flipper 様
    コメントありがとうございましたm(__)m!!また、「チリ募金」へのご協力、本当にありがとうございます!チリの人々だけでなく、今年、中南米の国々は様々な自然災害に襲われ、苦難の連続です。そんな中で、各地で「保全活動の拡充」が意欲的に進められています。その中心は、「外国人」ではなく、中南米諸国の人々なのです。このような「現地での保全意識の高まり」は、これまでの地道な現地との交流によって初めて可能になりました。20年もかかってしまいましたが…。「フンボルトペンギンの保全活動」は、その中でも象徴的な活動になりつつあります。これからも、皆様のお力添えで、少しでも効果的な支援活動を継続していきたいと考えております。何卒よろしくお願い申し上げますm(__)m!!
    ところで、「超水族館ナイト」は、「南極ペンギン」からのスタートになりそうです(^o^)/詳しくは、中村元さんのサイトをご確認下さいm(__)m!!お会いできますのを楽しみにしております(^o^)/

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