葛西臨海水族園から脱出したフンボルトペンギンに関する情報と捜索へのご協力のお願い_(._.)_!!

2012 年 3 月 5 日 月曜日

昨夜遅く、いつもペンギン情報をいただいているN様から、以下のような第一報をいただきました。まずは、いただいたメールをご覧下さい。

「上田一生さま

大変です!
葛西臨海水族園から亜成鳥のペンギンが1羽、脱走したらしいです
無事に捕まるとよいのでしが‥
2年前に2羽脱走した時は園内にいた時に捕まえられたようですが、今回は園外に( ̄□ ̄;)!!
東京湾で泳いでいるところを目撃されています
とても心配です」

N様、貴重な情報をありがとうございましたm(__)m!!今回の件につきましては、N様をはじめ、何人もの方々から「心配している」というご主旨のメールや電話をいただいております。

葛西臨海水族園から脱出したフンボルトペンギン 葛西臨海水族園から脱出したフンボルトペンギン

映像(朝日新聞朝刊紙面)に示しました通り、今朝=5日の新聞各紙ならびにテレビ等の報道で、皆様既に概要はご存知のことと存じます。これら各種報道や皆様から寄せられた情報を総合致しますと、経緯は以下のようになります。

3月4日午前(おそらく前日夜から早朝にかけての間)、葛西臨海水族園の屋外ペンギン展示施設から、フンボルトペンギンの亜成鳥1羽が脱出。午前中に葛西臨海公園職員から「海で泳いでいるペンギンを見た」との情報が水族園に寄せられました。葛西臨海公園のバードウォッチャーからは写真の提供があり、それに写っていたフリッパーバンドから個体が確認されました。

脱出した個体は、水族園で飼育されている135羽のペンギンのうち、2011年1月27日に孵化したフンボルトペンギンの亜成鳥1羽。性別は未詳。

脱出経路は不明ですが、高さ1.5メートルの擬岩をよじ登り、さらに二重のフェンスを突破しなければ園外には出られない状態。おそらく、好奇心旺盛な若鳥が、あちこち探索している内に、偶然外に出てしまった可能性が大きいと思われます。

ペンギンはイワトビペンギンを筆頭として、大型の2種(エンペラーとキング)以外は、ジャンプ力があり、場合によっては1メートル以上「立ち高跳び」の状態で跳びあがることがあります。たいていは、1メートルを一気に跳ぶのではなく、岩の角度や凹凸などを利用して、爪を引っかけて素早く2〜3回ジャンプを繰り返して登ります。また、フェンス等は、フェンスの破れ目や下を潜り抜けたり、土を掘って通路をつくり脱出することもあります。さらに、フェンスの網の目に爪とクチバシを引っかけてよじ登ることもあります。

脱出した個体は、たぶん当惑しているはずで、食べものも必要になると思います。昨日目撃された範囲を出ていないことを祈りたいと思います。水族園近くにいれば、仲間のペンギンの声が聞こえる可能性もありますし、発見しやすい位置に出てきてもらいたいものです。

懸念材料としては、付近を航行する船舶のスクリューに巻き込まれたり、毒性の魚を食べて中毒をおこしたり、異物(ゴミ等の浮遊物)を呑み込んで苦しんだり…、等が考えられます。

付近にお出かけの方々にお願い申し上げます!!海面等を注視していただき、もしそれらしい姿を目撃された場合は、葛西臨海水族園にご一報いただきますよう、ご協力のほど、何卒よろしくお願い申し上げます!!

ちなみに東京都葛西臨海水族園の電話は下記の通りです。

代表番号:03-3869-5152

コメントをどうぞ

ページトップへ