「COVID-19時代」のペンギンと人間 ~変動期の生きものと人間の関係について考える~

2020 年 11 月 19 日 木曜日

「COVID-19時代」のペンギンと人間 ~変動期の生きものと人間の関係について考える~

第1回:イントロダクション

後世の人々は「この時代=21世紀前半」をなんと呼ぶのでしょうか?「温暖化時代」?、「感染症時代」?・・・それとも「分断と災害の時代」?いずれにしても、宇宙開発やAI技術の進展関連の分野以外では、ネガティブなイメージが定着してしまいそうな昨今の世相です。

しかも、2019年から2020年にかけては、地球規模での様々な環境変動や災害が多発し、地球温暖化の悪影響(主に異常気象の影響)を最も多く受けた国が日本だという分析が出たほどです。地殻変動や火山活動の活発化に伴う自然災害に加えて、半ば人災ともいえる異常気象や地球温暖化が深刻化し、さらに追いうちをかけるように「新型コロナウイルスによる大規模な感染症蔓延=コロナパンデミック」が世界を包みこんでいます。

これに加えて、というよりも、これに呼応して、様々な国や地域で、人々の心や生活を分断する多くの対立や較差が拡大し激しくなっています。大規模な戦争の勃発を吹聴するかのような論説や報道も、あとをたちません。これだけの混乱に一度に見舞われると、人は心を閉ざしたり自暴自棄に陥ったりしてしまいがちです。そして、これまでの努力を放り出してしまったり、忘れてしまったりするのかもしれません。

私の半世紀は、生きものとともにありました。「歴史」と「ペンギン」は、私の職業であり専門分野でもありました。「生きもの(ペンギン)と人間の関係」がどのように変化してきたのか?これからどのように変化していくのか?野生のペンギンがいない日本から始めて、50年の間に、多くの人々と出会い、多種多様な野生の現場を眼にし、大勢の専門家たちと意見交換してきました。

「COVID-19」と呼ばれる世界的出来事を前にして、その「なかまたち」から、最近、特に熱心かつ頻繁にコンタクトがあり、互いの現状や「Post COVID-19」について意見交換するようになっています。いま、世界のペンギン事情はどうなっているのか?その実情を具体的にレポートしつつ、この世界と生きものと人間が、どこに向かおうとしているのか?・・・考えていきたいと思います。

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