またまた株式会社ヴァイスヴァーサの平川様から「イギリスのペンギン」に関する追加情報をいただきました(^○^)!!

2014 年 2 月 13 日 木曜日

まずは、いつもお世話になっております株式会社ヴァイスヴァーサの平川様からいただいたメールをご覧下さいませ_(._.)_!!

「さらなる続報(?)を見つけましたので、お知らせいたします。

■日照不足と悪天候でペンギンが次々と「うつ」を発症、抗うつ剤を投与される。(英)(TechinsightJapan) – エキサイトニュース http://www.excite.co.jp/News/world_clm/20140210/Techinsight_20140210_84692.html

内容としてはほぼ同じですが、学芸員さんのコメントが違いますので、念のためお知らせいたしました。
「動物も日照不足や悪天候でうつに陥る」と言い切っていますが、言い切れるものなのでしょうか…?
また情報を見つけましたらご連絡いたします!」

平川様、続いての情報をありがとうございましたm(__)m!!

また、ヒゲペン様からも貴重なコメント情報をいただき、本当にありがとうございましたm(__)m!!

イギリスのガーディアン紙と言えば、有名な情報源ですから、スカボロー・シーライフ・センターで、スタッフがこのようなことをしたり言ったりしているのは、ほぼ間違いないのでしょう。私は、残念ながらこの「水族館」?に行ったことがないものですから、ここのフンボルトペンギンたちが「いつから、どのように」飼育・展示されていたのかについては、正確にわかりません。従って、今のところは、断定的なことは何も言えませんが…(~_~;)。

一般論として言えば…、「ペンギンの鬱」という表現は初めて耳にしました。暗かったり寒かったり長雨だったり…という理由で「ペンギンが鬱になった」という話も、信頼できる研究者からはまだ聞いたことがありません。ですから、この施設のスタッフが「ペンギンが鬱だ」と科学的に診断した根拠を知りたいと感じています。

前にも記しましたが、なんらかの理由でペンギンが不活発になること自体は、決して珍しいことではありません。古くは、ペンギンの基本的な生理・生態に関する無知や思い込みや情報不足が、飼育下のペンギンに劣悪な環境や誤った対応を強いる結果になり、やがてペンギンを死に至らしめることが、残念ながら少なからずありました。

私たちは、その苦い失敗と反省の上に立って、この不思議な鳥に関する互いの知識や情報を持ちより、それを交換し検討して飼育環境や飼育技術の向上・改善に努めてきたのです。特に、1980年代後半からは、ペンギンの研究と保全活動はもちろん、飼育技術や飼育施設の環境改善が急速に進み、2010年代に入ってからはその傾向にますます拍車がかかっているのは、皆さんもよくご存知の通りです。私も、微力ながら、その一端を自分なりに担ってきた…という思いがあります。

さて、そのような目で、この出来事を冷静に観察すると、現時点では大きく2つのことが気になっています。どちらもあくまでも「一般論」として…という限定付きですが、今後の進展によっては、なんらかの対応をとらなければならないかも知れません。

まず、「鬱」という言葉が一人歩きしていると思います。「鬱」は、極めて深刻で重大なテーマだと思います。しかし、だからこそ、この課題を軽々しく論じてはいけないと考えております。現代人の中で、特に日常的に「鬱」という現象を正確に理解し完璧に対応している人々がいったいどれくらいいるのでしょうか?一教員として、また1人の労働者、生活者として、私自身も、自らの「鬱」を疑ったことは決して一度や二度ではありません。それくらい、「鬱」は普通に私たちの日常に存在し、意識され考えられてきた現象です。しかし、私たちの中に、これを完璧に理解しこれについて断言できる人間が、果たして何人いるでしょうか?

今年の冬の長雨と異常な低温とで、イギリスではかなり多くの方が普段以上に「鬱」を意識していらっしゃるのかも知れません。だから…「ペンギンも鬱で薬を投与されているらしい…」というニュースは、イギリスで様々な波紋を広げているのかも知れません。仮に、そういう事情があるにしても、「ペンギンの鬱」と「人間の鬱」とを、こんなにあっさり同じレベルで論じたり感じたりすることに、私はついていけません。これは「一種の悪しき擬人化」の一例だと思います。まあ、逆に考えれば、人間の「鬱」をこんなにストレートにフンボルトペンギンに投影してしまうほど、イギリスの人々はペンギンに親近感を抱いている…と、言えないこともないのかな?などとちょっと斜めに(皮肉に)考えたくなります。

次に、不活発なペンギンへの具体的対応にいくつも疑問が残ります。この水族館のスタッフは、いったいどのような経緯で「フンボルトペンギンは鬱だ!!」と断定したのでしょう?どんな治療を試み、どんな検査をどんな専門家がすると「ペンギンが鬱か否か?」が判定できるのでしょうか?非常に興味があります。ここは、後学のためにもぜひ教えていただきたいところです。

さらに、不活発なペンギンたちに以下のような「一般的対応・あるいは診断や治療」は試みたのでしょうか?①不活発な個体をひとまずバックヤード(室内の治療・観察施設)に収容して様子を観察する。②バックヤード内で、体重・体温等を測定し血液検査・排泄物の検査等を実施してなんらかの疾病の疑いがあるか否か確認する。③バックヤード内を暖房し、必要な場合は餌を変更あるいは栄養剤を加えて体力・行動の変化を観察する。④バックヤード内の照明を管理し適切な日照に近い状態を維持して経過を観察する。

このような一連の基本的対応を経た後に、やむを得ず「抗鬱剤」を投与した…というのであれば、まだ少しは納得できるのですが、まず「抗鬱剤」ありきという判断には、やはり疑問を禁じ得ません。

最後に、では「鬱」になったというペンギンたちに回復の見込みや兆しがなかったらどうするのか?…という点にも注目する必要があります。私は、おそらく春になれば全て何事もなかったかのように解決するだろうと予想しております。しかし、万が一、フンボルトペンギンたちが活性化しなかった時には、「転地療法」しかないと思います。思いきって飼育環境の方を変えてみるべきでしょう。

ということで、この件に関しましては、今後とも情報が必要だと考えます。引続き、皆様のお力添えをいただいて、その後の経緯を知りたいと思います。ご協力のほど、何卒よろしくお願い申し上げます!!

コメントをどうぞ

ページトップへ